目次
「ドラム」という楽器について知ろう
皆さんはドラムという楽器についてどれほど理解していますか?
さて!音楽を作ろう!!
そんな時に
「あれ?ドラムってどの音がどういう風になってるんだ?」
となっては、なかなか最初のモチベーションが上がってくれません。
この記事ではDTMで打ち込みをするに当たって最低限知っておくべき
ドラムという楽器について理解を深めていきましょう。
ドラムセットの構成について知ろう
今から一般的なドラムセットの構成について紹介していきます。
バスドラム
通称:バスドラ
DTMではキック(Kick)ともよく言われます。
ドラムセットの足元にある大太鼓のようなもので、一般的には奏者の右足でキックペダルを踏んで音を出します。
ヘビィメタルなどテンポの早いジャンルではバスドラムを2つ設置する2バスドラム(ツーバス)で演奏する場合も多く、ツインペダルという特殊なペダルを使用し1つのバスドラムで2つ設置した時と同じ効果を得る手法をとる場合もあります。
ドラムセットの中でもリズムにおいて非常に重要な役割を果たし欠かせない存在です。
スネアドラム
通称:スネア
座って演奏する奏者の左足前方部あたりに膝の高さに合わせて設置されます。
(奏者によって個人差あり)
小太鼓のような役割を果たしますが、裏面にスナッピーと呼ばれる金属製の響線が付いているのが特徴と言えます。
スネアドラムをスネアたらしめるのがこのスナッピーで
スネアへの打音が裏面のスナッピーに共鳴することで ”タッ” “シャッ” といった歯切れのいい独特のサウンドが生まれるようになっています。
また、DTMでもドラムのチューニングは必ず行いますので仕組みを知っておく事はとても大事です。
ハイハットシンバル
通称:ハイハット
右利きの場合、奏者の前方左側(スネアの左側)に専用のスタンドに2枚のシンバルを上下対向するように設置されます。
一般的には多くの人が腕をクロスさせ右手で叩く「クロスハンド奏法」が使われるが
腕をクロスさせず左手で叩く「オープンハンド奏法」もあり左利きの奏者によく使用される。
サイズは13〜15インチが一般的
演奏としてはスタンドに付いているペダルを踏む事で2枚のシンバルを開閉させ音の響きを調整する。
ペダルを踏んだ時に2枚のシンバルが密着した状態で閉じ合わせた「クローズ」状態になり、余韻がなく歯切れの良いタイトな音になる。
逆にペダルを緩めて叩くことでシンバルが互いに擦れ合い大きく響き合う「オープン」状態になり開放的で大きな音になる。
また、クローズとオープンの中間程度に緩めると「ハーフオープン」状態になりリズムにアクセントをつけたり音量が欲しい時に使われたりする。
また、音楽業界やDTMでは
リズムの中心になる「バスドラム」「スネアドラム」「ハイハット」の3つを
『ドラム3点』と呼びます。
タムタム
通称:タム
バスドラムの上部に取り付ける。
複数設置する事が多く右利きの場合、左から右に口径の小さい順に並べる。
(口径が小さいと音が高く、口径が大きいと音が低くなるので左から順に音が低くなる。)
数や口径に決まりはないため、ドラマーによってはかなりの数を設置する場合もある。
※代表例に元BOØWYの高橋まことさんやLUNA SEAの真矢さんなど
フロアタム
足を立てて床に直接設置することからフロアタムと呼ぶ。
筒状で縦長になっておりどっしりとした低音がでる。
右利きの場合、演奏者から見て右側に設置する 。
上のタムも含めてチューニングキーで細かくチューニングする事が特に大事になってくる。
シンバル(ライド・クラッシュ・その他エフェクト)
まず、シンバルには共通する特徴があります。
それは
・シンバルが重く・厚くなるほど、音は高く大きくなり
シンバルが軽く・薄くなるほど、音が低く小さくなる。
・シンバルの口径が大きくなるほど、音は低くサスティンが長くなり
シンバルの口径が小さくなるほど、音は高くサスティンが短くなる。
わかりやすく図にしたので参考にどうぞ。
シンバルには複数種類があるが、それぞれ違ったサウンドや用途になっているので知っておきましょう。
ライドシンバル
サイズは18〜24インチが一般的
サイズによって音の高さや響きが変わるが、
ロックでは歯切れのいいアタック感のあるもの(重く厚みがあり口径が小さなもの)が好まれ
ジャズではピッチが低くサスティンの長いもの(軽くて薄く口径の大きなもの)が好まれる。
ビートを刻むという点でハイハットに共通している部分もあるが、
皿状のシンバルの中央部にあるカップ(盛り上がり)にスティックのチップを当てて叩く事で力強いビートを刻む事ができます。
ピッチが高くバンドのアンサンブルでも音が抜けてくるので
お祭り感のような盛り上がりを楽曲で出したい時などに僕は利用しています。
クラッシュシンバル
サイズは14〜18インチが一般的
全体的にとても澄んでいて余韻のある音。
厚みによって呼び方が変わる場合があり
厚いものはヘビー(heavy)クラッシュシンバル
薄いものはシン(Thin)クラッシュシンバル
ともいう。
ヘビー(Heavy)はロックなどで好まれ、余韻が長くピッチが高い。
※上の図だと右上の位置にあたる。
シン(Thin)はジャズなどで好まれ、余韻は短くピッチが低い。
※上の図だと左下の位置にあたる。
演奏の中では
曲の小節あたまや楽曲構成の節目に鳴らす事で、聴いている側にも意識させず(サブリミナル的に)小節や構成を感じさせる事ができる。
その他にもリズムに高揚感を与える効果もある。
クラッシュライドシンバル
クラッシュとライドの両用で作られたもの。
サイズは16〜22インチが一般的。
音質はクラッシュとライドの中間でビートを刻みながらクラッシュとしても使用できる。
チャイナシンバル
サイズが幅広く、形状が通常のシンバルと異なり縁が反り返っているのが特徴。
音の特徴としては倍音が整っていないためクラッシュなどに比べると濁ったような音。
アクセント効果やインパクトを出したい時に使う事が多いが、ビートを刻むこともある。
スプラッシュシンバル
スプラッシュ(しぶき)という意味が由来になっている。
サイズは小さく6〜10インチが一般的。
形状はチャイナ同様に縁が反り返っている。
音質としては余韻の減衰が早く(サスティンが短く)、軽い音。
バラードからロックまで幅広く使用され、スピード感のある曲の中でしつこくならない程度にクラッシュ音が欲しい時にも使う事ができる。
チャイナスプラッシュ
チャイナとスプラッシュ両方の特徴を持ち合わせている。
サイズは6〜10インチ
特徴として
チャイナより余韻の減衰が早く(サスティンが短く)軽い音だがスプラッシュよりもパワフルなサウンド。
チャイナシンバルよりもアクが強くないため、スプラッシュでは物足りないときなどに使われる。
ベル
シンバル中央部にあるカップ(盛り上がり)を通称:ベルともいい、それが単体で独立したもの
サイズは6〜10インチ
音の特徴として
とても力強く、カンカンという音が鳴る。
スプラッシュとは逆に余韻が長い。(サスティンが長い)
チャイナ同様のインパクトを得る事ができるがビートを刻む用途では使われない。
リズムでまとめて聴いてみよう。
まとめ
今回はDTMの初心者向けにドラムの構成にスポットを当てて基礎知識をおさらいしてみました。
DTMに興味のある人やビギナーの人の中にもドラムの音はなんとなくでリズムを組んでいる人も多いのではないでしょうか?
それぞれの音について理解を深めるだけでも頭の中でのリズムの組み立てがスムーズになるので覚えておくとオススメです!
今後はドラムの打ち込みテクニックや演奏法について更新していきますので、興味のある方は是非ご覧ください。
Yushi(中島ユウシ)
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